Ayrton SENNA

Racing is my blood.
It's part of me, part of life.
I've been doing it all my life.
Each Race in past is more than anything elese.


AYRTON SENNA DA SILVA


〜プロフィール〜

本名 アイルトン・セナ・ダ・シルバ
国籍 ブラジル
出身 サンパウロ
生年月日 1960年3月21日
死亡 1994年5月1日
身長 174cm
体重 72kg
血液型 B型(Rh+)
F1デビュー:1984年・ブラジルGP
 PP獲得回数:65回(歴代1位)
 優勝回数:41回(歴代2位)
 総獲得ポイント:614(歴代2位)
88・90・91年 ワールドチャンピオン

●その他の主なタイトル
 1981年:FF1600・チャンピオン
 1982年:FF2000・チャンピオン
 1983年:イギリスF3・チャンピオン
 1983年:マカオGP・優勝


■アイルトン・セナのベストレース■

史上最大バトル --1992年 モナコGP--

A.セナの駆るマクラーレンMP4/7ホンダV12をはるかに凌ぐ史上最強と言われたウィリアムズFW14BルノーV10に乗るN.マンセルは圧倒的な速さで2位のセナに30秒以上引き離していた.しかし,残り10周を切ったあたりでマンセルがスローパンクチャーでまさかのピットイン.これで先頭に立ったセナだったが,マンセルはファステストラップを連発しながら数周でセナの背後へくっついた.明らかにマシンの性能が劣るセナは必死でブロックしたが,抜かれるのは時間の問題と思われた.しかし,ここからモナコ50周年にふさわしい,史上最高のマッチレースが展開された.マシンを左右に振って揺さぶりをかけるマンセルに対して,セナは知り尽くしたモナコのコース勘と芸術的なブロックで応戦し,直線ではホンダエンジンのパワーを存分に引き出し,トンネル後のシケインもインから進入し,いつでもどっからでもいけるマンセルを押さえ込んだ.そんなテール−ノーズ1cmのバトルが数周も続いた結果,セナはモナコ5勝目を勝ち取りモナコマイスターの異名を欲しいままにした.

《1992年モナコGP Senna vs. Mansel を見る》

■アイルトン・セナの栄光の軌跡■

生涯成績
シーズン 11  
レース 162  
チャンピョン 3  
優勝 41 25.3%
ポール 65 40.1%
ポイント 614  
周回 8219  

全成績
シーズン コンストラクターズ グランプリ 優勝 ポール ポイント 周回
Total   162 41 65 614 8219
1994 ウィリアムズ・ルノー 3 0 3 0 60
1993 マクラーレン・フォード 16 5 1 73 861
1992 マクラーレン・ホンダ 16 3 1 50 698
1991 マクラーレン・ホンダ 16 7 8 96 934
1990 マクラーレン・ホンダ 16 6 10 78 895
1989 マクラーレン・ホンダ 16 6 13 60 781
1988 マクラーレン・ホンダ 16 8 13 94 988
1987 ロータス・ホンダ 16 2 1 57 939
1986 ロータス・ルノー 16 2 8 55 739
1985 ロータス・ルノー 16 2 7 38 775
1984 トールマン・ハート 15 0 0 13 549

レースポジション
シーズン 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位以下
Total 41 23 16 7 6 3 12
1994 0 0 0 0 0 0 0
1993 5 2 0 3 1 0 1
1992 3 1 3 0 1 0 1
1991 7 3 2 1 1 0 1
1990 6 2 3 0 0 0 1
1989 6 1 0 0 0 0 2
1988 8 3 0 1 0 1 1
1987 2 4 2 1 2 0 1
1986 2 4 2 1 1 0 0
1985 2 2 2 0 0 0 3
1984 0 1 2 0 0 2 1

予選ポジション
シーズン 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位以下
Total 65 22 31 15 7 3 18
1994 3 0 0 0 0 0 0
1993 1 2 3 7 2 0 1
1992 1 4 10 0 0 1 0
1991 8 3 5 0 0 0 0
1990 10 1 3 1 1 0 0
1989 13 3 0 0 0 0 0
1988 13 2 1 0 0 0 0
1987 1 3 4 2 2 1 3
1986 8 1 4 1 1 0 1
1985 7 3 0 4 1 0 1
1984 0 0 1 0 0 1 12

■アイルトン・セナの遺した言葉■
・1989年
「僕達はいつも限界で闘っている。マシンも人間もだ。それがモーターレーシングであり、F1なんだ」


           (フジテレビF1グランプリ中継、1995年サンマリノGPオープニングより)

・1993年
「理想を語ることは簡単だが、自ら実践するのはすごく難しい。だからこそ、とにかく、どんな時でも、ベストを尽くして生きなければならない。その結果、うまくいく時もあれば、そうでない時もある。間違いを犯すこともあるだろう。でも、少なくとも、自分自身に対しては誠実に、そして、自らの描いた夢に向かって、精いっぱい生きていくことだ。」


                       (早川書房「セナ」より)

・1993年
「なぜ人生には、不幸なことが起きるのか、それを理解するのが最も難しいことなんだ。愛する友達や家族を亡くせば、なぜ、自分が、こんなに辛い目にあうのかと思うだろう。でも、それは僕ら人間にはわからない。それを理解するには、人間の心はあまりにも小さすぎるんだ。だから、僕達は、ただその苦しみに耐え、悲しみを乗り越えるために、より強くならなければならない。しかし、数年後、数十年後になって、その時の悲しみの意味がわかることもある。」


                       (早川書房「セナ」より)

・1990年
「もし、誰かが、僕の活動や僕のやり方、僕の話し方や行動やふるまいに、特別なものを感じ、そこに何かポジティブな面を、見出したとするなら、その人は、僕自身の真実の姿を、受け入れているんだと思う。僕はレーシング・ドライバーであり、スポーツマンだ。『できると信じればやれる』という、大きな信念を持った男なんだ。そして、僕はいつでも、自分の心に従って生きている。だから僕のファンの人達は、僕という人間の内面を見ているのだと思う。表面的な姿ではなくてね。そして、僕は、そういう人達を、決してがっかりさせたりしない。絶対に裏切らない。なぜなら、僕は、僕以外の何者にもなれないから……。」


                      (早川書房「セナ」より)

・1988年
「例えば今の僕は、着実に上昇し、あと少しで大きな成功をつかもうとしている。だけど、仮にそれをつかんだとしても、頂点に到達したわけではない。自分には、まだまだ可能性があるはずだ。もっともっと、高いところに昇る力が……本当の頂点がどこなのかはまだわからないけど…… 僕が選んだ道、僕が歩いてきた道には、まだ続きがあるはずなんだ。そして、そのずっと先に頂点がある。」


                        (早川書房「セナ」より)

・1990年 サンマリノGP
「注意深く考えた上で、自分はできる、そしてどんなミスも犯さないんだと、信じられるかどうかがすべてなんだ。慎重に考えてね。」

                 (ソニー・マガジンズ「生涯 アイルトン・セナ」より)

・死について
「もし自分が生きるんだったら、思う存分、密度の濃い生き方をしたい。僕は密度の濃い人間だから……。そうじゃないと、人生が台なしになってしまう。だから、僕はひどいケガをして病院で唸っているのも好きじゃない。もし、事故で命を失うようなことになるんだったら、一瞬に終わってほしいね。」

                 (ソニー・マガジンズ「アイルトン・セナ全記録」より)


「人間は、ほんの一瞬で鏡の向う側に倒れ込んでしまうこともある、と自覚している。」

                (文藝春秋「Senna on Sports Graphic Number」より)


■ライバル達が語ったアイルトン・セナ
● アラン・プロスト

 
「アイルトンとともに経験してきたすべてのこと、二人で表現したすべてのものに、僕は敬意を抱いてるし,僕にとっては、フォーミュラ・ワン=セナだった。僕個人にとって、アイルトン・セナは、フォーミュラ・ワンを象徴する肖像であり続ける。」           

● ナイジェル・マンセル

 
「めちゃくちゃ速い。もちろん僕だって速さじゃ負けないが、彼は毎回何かプラスαを乗せる力があるんじゃないかという気がする。バルセロナで追い越されたときのことを思い出すよ。ずっと数百mにわたって並んで走ったとき、あいつの眼を見てみたいと思ったもんだ。いったいブラジル人のどこが違うのか知りたいと思ったね。」


● ジャン・アレジ

 
「どんなに接近に見えても、アイルトンが相手ならまったく危険はなかった。彼のドライビングはものすごく正確で、そしてフェアだったからね。僕には彼のマシンの動きがきれいに予測できたし、その予測が裏切られることは一度たりともなかった。」


● ネルソン・ピケ

 
「近年では最高のドライバーとして人々の心に残るんじゃないかな。とにかく嘘のように速くて、リスキーで、走ることが好きだった。彼は真面目すぎたのかもしれない。でも、それがまたセナというチャンピオンの特徴だったのだろう。」


● 中嶋 悟

 「一緒に走ることになった時、彼に勝とうと思ったこともある。勝つまではいかなくともどこか一箇所くらい、僕のほうが勝っている部分があるだろうと。けれども結局はすべての面でかなわない、ということがわかった。どこでもかしこでも、彼は僕より速かった。」


● マウリシオ・グージェルミン

 
「26台の2階建てバスに、26人のグランプリドライバーを乗せて、シルバーストーンを走らせて見たら誰が勝つだろう?僕には一目瞭然だ。」


● ゲルハルト・ベルガ―

 
「セナにはどうやっても届かない。とくに予選では寄せつけないんだよね。彼は他のだれにもない何かを持っているんだ。最高のタイミングでピットから飛び出して、最適なラインをたどって究極のラップを刻むわけさ。だてにナンバー1をやってるわけじゃないんだよ。」


● マイケル・アンドレッティ

 「彼のチームメイトになれたことは、素晴らしい経験だった。彼のような大物と組んだことで、何でも彼と比べられてしまうのはちょっと辛かったけど、ひとりの人間として彼は素晴らしい。ずいぶん助けてもらったしね。」


● デーモン・ヒル

 「アイルトンはとても敏感で、すべてに恵まれ、才能に富み、そして孤独だった。心を惹きつけられる人間だったね。彼自身が伝説だった。」


● ミハエル・シューマッハ―

 
「セナこそがモンテカルロの王者だ。自分がモンテカルロ王になれるとは思っていないし、目標とすることでもない。私たち2人を比べることはできない。セナが将来に達成していたかもしれないことは誰にも分からない」


● ピエルルイジ・マルティニ

 「セナは僕にとって常にお手本だった。コクピットで彼がすること、レースを離れて彼がすること、それをいつも見てきた。セナは常に精神を集中させている男さ。彼をお手本にすることはいいことだと思う。彼は滅多に選択を誤らないからね。」


● ミケ―レ・アルボレート

 「最高のF1ドライバー。F1に命を捧げている。フェラーリ時代は彼とはずいぶん激しく争ったりもしたが、セナは僕がサーキット以外でも会える、数少ないドライバーのひとりだよ。月曜から木曜まではとてもいいやつだ。」


● ルーベンス・バリチェロ

 「小さかったころから、セナは僕のアイドルだった。それは今でもそう。彼はすべての人に注目されるべきドライバーだよ。あれほどすべてを兼ね備えたドライバーはいない。もう最高だ!」


● ジョニ―・ハーバート

 「ドライビングに自分の110%の力を出せる男。とにかくプロ意識に徹しているよ。マシンのセットアップとコントロールは完璧だね。車が良くても悪くても、彼は精一杯のことをやる。そこが彼の中で一番気に入ってるところだし、彼のそんなスタイルが好きなんだ。」


● リカルド・パトレーゼ

 「彼に影響を受けていないドライバーなんていないよ。F1に来るや、アッという間にアイルトンは一流のドライバーになった。自分より全然速いのは明かだけど、それだけに戦いがいがある。彼がいなかったら、僕ももっと勝てたんだろうけどね。」


● エリック・コマス

 「彼が3度のタイトルを獲ったのは決して偶然じゃない。そして速いだけのロボットのような人間でもない。セナについてすごく印象に残ってるのは、91年に僕がスパで大クラッシュをした時だ。一番最初に駆け付けてきて、僕の車のエンジンを切ってくれたんだ。」


● ディレック・ウォーウィク

 「速くて、クレバーで攻撃的で、頭脳明晰。レーシングドライバーとして完璧と言っていいかもしれない。セナは誰から見ても最高のドライバーだ。彼と一緒に走れば自分の本当の実力がわかるというものさ。たとえ結果が自分にとって残酷なものだったとしても、納得はいくよ。」



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